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F1開幕 日本人ドライバー、引き継がれた「中嶋DNA」 (1/4ページ)
いよいよ、その日がやってきた。中嶋一貴がフル参戦ドライバーとしてF1デビューする。父・悟氏は、いわずと知れた日本人初のフル参戦ドライバー。もちろん、日本では初の親子F1ドライバーになる。
昨年の最終戦・ブラジルGPで、同じウィリアムズ・チームからレースデビューを果たしているが、「自分の中では今年が1シーズン目。非常に高い期待を受けていると実感します」。身震いするさまは初々しい。
デビュー戦は、予選でのタイヤの使い方にとまどい19位と出遅れたが、決勝では先輩の佐藤琢磨をコース上で抜くなどして10位でゴールと、上々の走り。途中、給油時にスタッフをはねるアクシデントもあったが、その後もあわてずコンスタントな走りを続けたことから、逆に精神面の強さを評価され、今季のレギュラーシートにつなげた。
現役時代の父は「あまりおぼえていない」が、引退後にチーム代表となった父とともにサーキットに足を運び、カートで走るようになったのは、ごく自然の流れだった。
だが親の名はハンディでもあった。カートから四輪への転向を考えた際は、あえて父が校長を務めるホンダ系のレーシングスクールを避け、トヨタ系に応募。ところが初挑戦したときには奨学生には選ばれなかった。
「他の子と変わらなかった。悟さんの息子だからこそ、“普通”が不満だった」。フォーミュラ・トヨタ(FT)・レーシングスクールの関谷正徳校長は説明する。
「1年目は何も考えず『とりあえずやってみよう』でした。悔しさもなかったけれど、落とされてみて、いろいろ考えました」と一貴。レーシングドライバーの人生を選択する覚悟を決め、再挑戦した1年後には「人が違っていた。技術面はもちろん、考え方も大きく変わっていた」とは関谷校長。奨学生に選ばれると、FT、F3とステップを駆け上がった。






