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名古屋国際女子マラソン 中村の夢かなう (1/2ページ)
選考会特有のスローペースは、32・5キロを境に一変した。スパートをかけたのは、初マラソンの中村。30キロからの5キロを、それまでより30秒近く短縮するギアチェンジに、ライバルたちはなすすべなし。北京への最後の切符に手をかけたのは、高橋でも弘山でもなく、21歳の新星だった。
兵庫県立西宮高校の出身で、チームメートでアテネ五輪7位の坂本直子は、5学年先輩に当たる。高校2年の夏、別の選手を勧誘に来た武冨豊監督の目に留まった。
「流れるような着地をする。故障しないタイプだ」。さっそく、当時の監督にささやいた。「あの選手、いいですね」。坂本も指導した萩原健吉氏(現兵庫県教委)は、その高評価に驚いたという。「だって入学したときは、同級生8人中、8番目の選手でしたから」
武冨監督の見立て通り、無名の2年生はメキメキと成長し、1年後にはインターハイ三千メートルで6位入賞。年末の全国高校駅伝では、主将としてチームを3位に導いた。



