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最後の挑戦・高橋尚子(3)「マラソンは何があるか分からない」 (1/2ページ)
「野口さんは(五輪代表枠が)2枠でがけっぷちと言っていたけど、私はもっとがけっぷちに立たされているぞ、という思い」。昨年12月25日、中国・昆明に旅立つ際に、東京国際での野口みずきの快走について尋ねられ、高橋はこう語った。
昨夏の世界選手権銅メダルで土佐礼子がいち早く代表に内定し、五輪代表3枠のうち1枠が埋まった。“残り2枠”入りをを目指して、野口が11月の東京で2時間21分37秒の大会新記録で優勝。高橋は「見ている私にも爽快(そうかい)感が漂うようなスカッとしたレース。後半しっかりペースを上げているし、不安要素はないですね」と絶賛した。“残り1枠”になったことを認めざるを得ない「完璧(かんぺき)な走り」だった。
野口が快走を演じた前年の2006年に、高橋は同じ東京を走っている。結果は終盤に失速して2時間31分22秒の3位。世界選手権への切符を逃した。このときにも「断崖(だんがい)絶壁に近いことになった。2度と同じことは繰り返せない」と語った。競技人生の集大成をかけた名古屋は、惨敗した東京以来、1年4カ月ぶりのレース。「がけっぷち」の中で臨む五輪への「最後の挑戦」なのだ。
そんな高橋にとって、1月の大阪国際は別の意味で印象に残る。スタート直後から独走を演じていた福士加代子(ワコール)が30キロ付近から大幅に失速し、19位に沈んだ。「あのまま行くと思ったけど、マラソンは何があるか分からない。改めてそう感じました」
8年ぶり3度目の名古屋。前回はシドニー五輪代表切符を手にした。その再現を期して初めて昆明合宿を行い、「ビリーズブートキャンプ」風のエクササイズにも取り組んで腕の振りもスムーズになったともいう。だが、昨年はハーフマラソンなども含め、一度もレースに出ておらず、成果は未知数。「(昆明は)いままでやってきたところ(ボルダー)と全く違うので比較できない。成果は私が一番知りたい」と吐露している。



