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最後の挑戦・高橋尚子(1) 「山あり谷あり」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:北京五輪
シドニー五輪で金メダルを獲得してから8年。高橋尚子(ファイテン)が、北京五輪最終選考会を兼ねた9日の名古屋国際女子マラソンに挑む。3位に終わった2006年11月の東京国際以来、1年4カ月ぶりのレース。「陸上生活23年間の集大成」と位置づける大会は、五輪に向けた最後の挑戦でもある。
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子供のころから「かけっこ」が大好きで、学校から帰ってくると田んぼや畑の広がる野道を走った。「とんぼが飛び始めたよ」。「セミが鳴き始めた」。走る中で感じた風景や季節の移ろいを話していたという。高橋尚子の原風景だ。そして「走りたい」という思いはいつしか競技者としての情熱を育んでいった。
本格的に陸上を始めて「23年」。5月で36歳になる年女にとって、名古屋は五輪への「最後の挑戦」となる。2月27日、2カ月に及ぶ中国・昆明での高地合宿を終えて帰国した高橋は「山あり谷ありでも、あきらめなければ夢はかなうことを伝える走りがしたい」。こう目標を語った。
「山あり谷あり」。高橋自身、競技者としてまさに“天国と地獄”を味わってきた。8年前の名古屋では大会記録でシドニー五輪代表の座をつかむと、五輪で陸上日本女子で初の金メダル。国民栄誉賞も受賞した。翌年のベルリンでは当時の世界最高記録を樹立。当時は「五輪に出たい、一番になりたい。そして世界記録を狙いたいという思いが強かった」と振り返る。
一方、アテネ五輪代表切符を狙った03年11月の東京国際では28キロ過ぎから失速し敗退。代表から漏れた。「何のために走るのか、迷って気持ちがふらふらしていた」。代表落選から1年後、長年指導を受けた小出義雄氏の下を離れた。「監督に頼る甘い環境から抜け、すべて自己責任でやりたい」と訴えた。


