ニュース: スポーツ RSS feed
本当に大丈夫? 制限だらけの北京五輪選手村公開
このニュースのトピックス:いざ北京
【北京=川越一】今年8月の北京五輪で世界各国・地域から集う約1万6000人の選手・コーチらが暮らす選手村が5日、報道陣に公開された。1月の日本オリンピック委員会(JOC)と各競技団体による合同視察の際に露見した“欠点”は改善されておらず、公開された地域もごく一部に限られた。
選手村はメーン会場の国家体育場(愛称・鳥の巣)などがある五輪公園内の西北の角に位置する。南側の約27・55ヘクタールの居住地域には9階建てのアパートが20棟、6階建てのアパートが22棟建てられている。
公開に先立って行われた記者会見で北京五輪組織委員会は、防音効果のある窓や省エネルギー効果のあるブラインドを使用していることなどを宣伝。大会後、一般向けに販売されるアパート群は、環境保護や身障者対策が施されていることを売りにしている。メダリストや大会期間中に誕生日を迎える選手には祝い状を贈るサービスもあるという。
だが、選手たちにとっては、どんなハイテク技術やサービスよりも、居住環境が気になるところ。1月の合同視察では、スーツケースを広げられないほどの寝室およびリビングの狭さが指摘されたが、改善は不可能。部屋の中に水が流れ込む恐れのある浴室の水回りも以前と変化がなかった。バスタブの設置された部屋もあるというが、中国では家庭でお湯につかる習慣があまりない。公開された2部屋は、ともにシャワーだけだった。
選手村は現在、建物周辺の工事が続いている。だが、作業員が働く地域は公開されず、公開された部屋も精査する時間は与えられなかった。組織委選手村建設チームの于徳斌副主任は「五輪に参加する選手らのために安全かつ快適、そして便利な部屋を提供する」というが、選手が住み始めてから思わぬ欠陥が見つからないともかぎらない。











