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「夢」へ最後の挑戦、高橋尚子 9日運命の「名古屋国際女子」

2008.3.4 22:25
このニュースのトピックス北京五輪
2005年11月、東京国際女子マラソンで手を広げてゴールする高橋尚子=国立競技場2005年11月、東京国際女子マラソンで手を広げてゴールする高橋尚子=国立競技場

 北京五輪代表を懸け、事実上残り1枠を争う名古屋国際女子マラソンが9日、行われる。

 五輪への「最後の挑戦」となる35歳の高橋尚子(ファイテン)は2月27日、中国・昆明合宿から帰国した成田空港で「あきらめなければ夢はかなう、ということを伝えられるレースにしたい」と話し、言葉に自らを励ますような響きを込めた。

 五輪挑戦は3度目。この8年間で競技に対する姿勢が変わった実感がある。平成12年3月の名古屋の前は「五輪へ行きたい、一番になりたい、世界記録を狙いたいという思いが強かった」。競技者の純粋な欲望が一番のエネルギーだった。

 その思いは、シドニー五輪金メダルと翌年のベルリンで当時世界最高の2時間19分46秒を出したことで満たされたが、大好きなはずの陸上で次第に走る意味を見失った。「気持ちがふらふらしていた」という15年11月の東京国際では失速。アテネ五輪代表を逃した。

 17年春に小出義雄氏から独立し、「チームQ」を結成。環境をがらりと変えた。独立後初マラソンの同年東京国際では復活優勝したが、翌年の東京はまた失速して3位。「特定の指導者がいないと駄目」との声も上がったが、「前は監督の言うことを守るだけ。今は自分で歩いている充実感がある」と反論した。

 アテネ五輪代表落選から4年。高橋が今、走る意味は何か。「強さを証明したいわけでなく、自分が頑張ることでメッセージを伝える」ことだと言う。その上で「メッセージを伝えられるのは優勝者」と結果にこだわる。名古屋で夢をかなえる快走を期す。

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2005年11月、東京国際女子マラソンで手を広げてゴールする高橋尚子=国立競技場

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