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【いざ北京】北島康介 連覇に手応え

2008.1.12 15:59
このニュースのトピックスいざ北京

 泳ぎ込みや筋力トレーニング。冬は競泳選手にとって、シーズンへ向けた体力作りのための重要な時期。日本競泳界のエース、北島康介(日本コカ・コーラ)には、今年も正月らしい正月はなかった。年末年始には東京都内の国立スポーツ科学センターで10日間の合宿を行い、連日約1万5000メートルを泳いだ。それでも、近年はひじやひざ、脚部の故障などで十分な練習ができないシーズンが続いただけに、「冬場は疲れてナンボ」と話す表情は明るい。

 アテネ五輪男子平泳ぎ百メートル、二百メートルの王者が目指すのはもちろん、2大会連続の2冠。そのためにも、成し遂げておきたいのが、自己ベストタイムの更新だ。北島は「記録はやっぱり出なきゃ、自信にならない。心のモヤモヤを取り除いて五輪に出られたら、最高なんだけど」と打ち明ける。

 特に二百メートルは、2003年7月に記録した2分9秒42を4年以上更新できないでいる。その間に、ライバルのブレンダン・ハンセン(米国)は世界記録を更新し、アテネ五輪当時は0秒38だった差が、0秒92まで開いているだけに、記録に懸ける思いは強いようだ。

 手応えは十分にある。冬場の鍛錬が功を奏して体重は約1キロ増の73キロになり、また一回りたくましくなった。何よりも故障がないのが大きく、「トレーニングは思い切ってできるので、持久力もついた気がします」と頼もしい。平井伯昌コーチは「期待できる練習ができた。(五輪)代表選考会では、記録をねらっていく。最低でも自己ベストは出したい」と話す。五輪代表選考会となる4月の日本選手権で、記録更新に挑む。

 「しんどいっすよ。疲れますけど、この泳ぎ込みも最後と思ってやっているんで。なにくそと思わなければ、冬場は乗り越えられない」

 年賀状には「一意専心」と書いた。一つのことに集中したいという思いを4文字に込め、地味で過酷な冬季練習をこなした。その先にあるのは、真夏の北京。初出場を果たした00年シドニー五輪で「自分はここで生きていくんだと感じた」という北島が「最後のつもり」で臨む大舞台へのシナリオは、徐々にできつつある。(橋本謙太郎)

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