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マラソン選手 土佐礼子さん 不屈の精神力で北京を駆ける (1/3ページ)

2008.1.9 16:38
30kmを過ぎたあたりから、表情がゲキ変していく。「泣き顔じゃない。泣いているんですよ。自分でもわからないけれど、涙が出てきてしまう」と語るマラソン選手の土佐礼子さん(鈴木健児撮影)30kmを過ぎたあたりから、表情がゲキ変していく。「泣き顔じゃない。泣いているんですよ。自分でもわからないけれど、涙が出てきてしまう」と語るマラソン選手の土佐礼子さん(鈴木健児撮影)

 素足を見せてくれませんか? 記者の唐突な質問に土佐は、困った表情をつくった。

 「えっ、本当ですか」

 こんな質問から切り出したのは、アシックスでイチローのスパイクや野口みずきのシューズを製作する職人、三村仁司(みむら・ひとし)から「トップアスリートになればなるほど、きれいな足をしている。もし、機会があったら見るといい」と、言われていたからだ。

 確かに土佐の素足は「きれい」という表現がぴったり。足の裏を触らせてもらうと、赤ちゃんを思わせるほど実にやわらかかった。ここが、クッションの役割を果たしているから当然かもしれない。

 「手入れはしていません。せいぜい、お風呂でマッサージをするぐらいでしょうか。ヒールを履(は)かないのがいいのかもしれませんね。だけど、私からみれば、ヒールを履いて仕事をしている世の中のOLさんの方がすごいと思いますよ」

 そうはいっても、土佐も三井住友海上火災保険の傷害長期保険部に勤務するOL。週に3回、寮のある玉川学園前から小田急線に乗り、地下鉄・新御茶ノ水まで通勤している。ただし、通勤はスニーカーだ。

      ■□■

 土佐をひとことで表現するとき、マラソンランナーという前に、多くの人が「たぐいマレな人格者」と表現する。わかりやすくいえば、人がいい、ということだろう。

 でも、スポーツ界では通常、いい人は大成しない、といわれている。にもかかわらず、土佐は昨年の世界陸上で3位に入り、日本の女子で最も早く北京五輪の当確を手中にする。

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30kmを過ぎたあたりから、表情がゲキ変していく。「泣き顔じゃない。泣いているんですよ。自分でもわからないけれど、涙が出てきてしまう」と語るマラソン選手の土佐礼子さん(鈴木健児撮影)
マラソン選手、土佐礼子さんの足の裏。2002年ロンドンで自己ベスト2時間22分46秒(鈴木健児撮影)
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