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パリダカ中止 危険と隣り合わせのルート
このニュースのトピックス:モータースポーツ
「冒険の扉に連れて行ってやろう。ただし、運命に挑戦する扉を開けるのは君だ」
1979年にパリダカを創始したフランスの冒険家、ティエリー・サビーヌ(故人)の言葉だ。
その思いは多くの人に受け継がれ、参加者は年々増加。30回目の今回は50カ国から580台が参加を予定していた。
車両という道具を利用し、大自然を相手に自らの力を試す。そんなロマンを感じさせるアフリカの大地には政情不安の国も多く、大会はこれまでもテロや強盗など暴力の脅威を受けてきた。
過去には銃撃や地雷を踏んで死亡した競技者もおり、危険回避のためにコースの一部をキャンセルした例は枚挙にいとまがない。ダカールからカイロを目指した2000年には、ルート上のニジェールの通過を中止。競技者、車両をすべて飛行機で輸送している。
だが今回、モーリタニアでは11〜19日の8ステージが予定されていた。競技区間(SS)3853キロは全SSの約7割。これをキャンセルすると競技が成立しない。
また主催者は大会中止の最大の理由として、テロ組織から直接的な脅しを受けたことを挙げた。
山岳あり砂漠ありのコース設定は、この地域以外に考えづらい。地元の協力は不可欠で、主催者は02年から現地の環境保全やインフラ、教育の整備に協力する事業を展開している。地元も世界に名前が報道され、参加者から多くの金が落ちることで、ルートを招致する国は多いのだが…。
「今回の中止が、将来の大会を脅かすことはない」。主催者は強調したが、主催者にとってルートの設定は、これまで以上に困難になるだろう。
(只木信昭)

