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残酷箱根路… 史上最多3校が棄権 過剰“演出”に警鐘も (1/3ページ)

2008.1.4 11:23
このニュースのトピックス正月スポーツ

 第84回東京箱根間往復大学駅伝復路(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場入口−東京・大手町、5区間109.9キロ)箱根路を“負の連鎖”が襲った。前回大会3位で優勝候補とされた東海大は、10区・荒川丈弘(4年)が鉄道の踏み切りでねんざするアクシデントで涙の棄権となった。さらに、過去4度の総合優勝を誇る大東大も9区・住田直紀(3年)が体調不良により途中棄権。前日の順大を含め参加20チーム中、3校が棄権する大会史上初の異常事態となった。一方、関東学連選抜が4位と大健闘。明暗が分かれた。

 選手がもうろう状態となってへたり込む。苦痛に顔をゆがめて、はいつくばる…。

 84回の歴史を誇る大会で史上最多の3校が途中棄権した。94年の70回大会までわずか3件だったが、71回大会から急増。今回を入れて計8件となった。

 この日も悲劇が繰り返された。9区では10位でタスキを受けた大東大・住田が体調を急変させた。18キロ付近からフラフラになり、何度も立ち止まる。最後は鶴見中継所手前1.5キロ付近で只隈伸也監督が真正面に立ち、タスキから手をはなそうとしない住田を介抱した。前日の往路5区では前回王者の順大がまさかの棄権。その後の監督会議では、給水を真水ではなく浸透圧の高いスポーツドリンクなどにすべきとの改善案もされたが、大東大・只隈監督は「箱根はイベントではなく、競技なんです」。箱根駅伝の過熱ぶりで発熱や故障を押して強行出場する選手も少なくないことに、警鐘を鳴らす。順大・仲村明監督は「大会の規模が大きくなりすぎて、選手に過度のストレスがかかるのでは」と精神的な問題と分析した。

 不運もあった。右足の激痛に耐え、東京・銀座付近までたどり着いた東海大のアンカー、荒川がアスファルトに崩れ落ちた。ゴールまであと約2キロ。虚脱感に包まれた両足には、もはや踏ん張る力は残されていなかった。大崎栄コーチに抱き起こされた瞬間、シード落ちが決まった。

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