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東海大がルマン24時間参戦へ 実現なら日本の大学初 (1/2ページ)

2007.12.4 20:24
このニュースのトピックスモータースポーツ
参戦車両の1/5風洞実験モデルを説明する林教授=4日、東京・霞ヶ関参戦車両の1/5風洞実験モデルを説明する林教授=4日、東京・霞ヶ関

 東海大学(松前達郎総長)は4日、来年6月の「第76回ルマン24時間耐久レース」参戦のため、主催者にエントリー申請をすると発表した。実現すれば、日本の大学チームによる参戦は史上初となる。

 東海大では、日産自動車でレースカー開発を担当して国内外のレースで活躍した林義正工学部動力機械工学科教授を中心に「東海大ル・マンプロジェクト」を設立。2001年以来、産学連携でエンジン、車両の開発を進めてきた。2005年に完成した研究用の試作車両「スタディーカー」で、のべ約1000キロを走行。参戦車両開発のためのデータ収集・解析を行ってきた。

 データを基に、学生たちの手によって新たに設計された参戦車両「TOP03」は、すでにフランスのレースカーメーカー、クラージュ・オレカ社に製作を依頼。研究室で設計し、YGK社(本社・山形市)が製作して実績のあるYR40Tエンジンとともに、来年3月までに学内で組み上げる。

 チームのメカニックなども学生が務めるため、エントリー申請が認められれば、来春には学生の訓練を兼ねて欧州でテスト走行を行い、「可能なら現地のレースに出場したい」(林教授)という。ドライバーは、林教授の下で1992年のデイトナ24時間を制した鈴木利男をチーフに、他は今後選定する。

 参戦車両はデータ上、1周13.629キロのサルト・サーキットを3分44秒で走行できる。途中のピットストップ時間などを加算すると、24時間で356周を走行できる計算になり、これは今年6月のレースの結果に比較すると4位に相当する。

 「今回は教育の面もあり、キチンと走りたい。目標は完走」と話す林教授だが、「3年やったら、絶対表彰台に乗っけてみせる」と胸を張る。内田裕久副学長も「できれば今後、大学内に『レーシング工学』を研究する部門を作り上げたい」と前向きだ。

 不安はエントリー申請が認められるかどうか。主催者であるフランス西部自動車クラブ(ACO)は今月末に参戦要項の発表を予定しており、「発表されればすぐに手続きを行う」(林教授)。また、すでにACOには非公式に参戦の意向や体制を伝えてはいるが、過去にチームとしてレース参戦などの実績がないことはネックだ。「毎年、ルマンに車を出しているクラージュが作るということや、(過去に日産でデイトナ24時間を制するなどした)私の実績を信じてもらうしかない」(林教授)としている。

このニュースの写真

参戦車両の1/5風洞実験モデルを説明する林教授=4日、東京・霞ヶ関
風洞実験モデルを手にした林教授(左から4人目)、ドライバーの鈴木利男(同3人目)と学生スタッフ=4日、東京・霞ヶ関
東海大の学生たちが設計したYR40Tエンジン
ルマン24時間参戦車両・TOP03の1/5風洞実験モデル(左側面)
ルマン24時間参戦車両・TOP03の1/5風洞実験モデル(左後面)
ルマン24時間参戦車両・TOP03の1/5風洞実験モデル(左前面)
ルマン24時間参戦車両・TOP03の1/5風洞実験モデル(正面)
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