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北京で看板隠し 五輪のならわし、スポンサー保護で
【北京=川越一】2008年北京五輪のメーン会場となる五輪公園周辺の広告用看板の大部分が、最近、白いビニールシートで覆われている。隠されていないのはテスト大会関連の宣伝だけ。シートの下には、世界的なスポーツ用品メーカーのロゴなどが透けてみえる。
問題の看板は北京市朝陽区市政管理委員会が管理しているもの。最近まで米プロバスケットボールNBAのスター選手を起用した大手スポーツ用品メーカー「ナイキ」の広告などが目についた。しかし、北京五輪では同業の大手「アディダス」が五輪パートナーの権利を得ている。現在、ナイキの看板は、シートを固定しているロープが切れてロゴが露出するや否や作業員がかけつけて即座に修復するなど、徹底して隠されている。
国際オリンピック委員会(IOC)は五輪憲章で、競技施設内での宣伝活動禁止をうたっている。また、莫大(ばくだい)な協賛金を支払った公式スポンサーが徹底的に保護されるのも五輪のならわしだ。
過去には1998年長野五輪で表彰式会場の国旗掲揚ポール後方の大衆割烹(かっぽう)の看板が話題になった。2002年ソルトレークシティー五輪で表彰式会場付近のホテルが組織委員会の要請に従い、ホテル名を示す壁面のネオンサインを撤去した。06年トリノ五輪では、公式スポンサー以外の自動車メーカーの車両の通行が制限されたケースもあった。
同委は「北京市は現在、広告看板の整理を進めている。規範に合致しない広告は覆い隠している。今後、広告看板は市政府の資源として統一管理する。テスト大会の広告は商業広告ではなく、大会の宣伝、展示である。したがって覆い隠していない」と説明。北京五輪組織委員会は「北京市政府の規定によるものだ」として、公式スポンサーに対する配慮などを否定している。
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