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流れを変えた高橋 バレーW杯ドミニカ戦
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第1セット、日本に硬さが目立ちリードを許した。昨年の世界選手権初戦で、日本は台湾に不覚を取っている。大きな大会での初戦の緊張は計り知れない。
流れを引き寄せたのが副主将の高橋だった。「みんなに『力を抜いた方がいいよ』と声をかけた」。170cmのエースは、2アタックと見せかけて相手ブロックを引きつけ、真ん中の荒木へトスして強打を引き出すなど、持てる技術を披露。終盤22−21の競り合いでも、相手の手に当ててブロックアウトを狙う。持ち味を発揮した。
かつて頭が真っ白になったことがある。初めて五輪のコートに立った2004年アテネ。00年シドニー五輪最終予選で全日本女子が初めて五輪出場を逃したときのメンバーは以後4年、五輪出場が目標だった。だが「今から思えば、五輪出場を決めた時点で目標を失っていた」。日本は5位。内容は惨敗。悔いが残った。
五輪後、世界最高峰のイタリアリーグで武者修行。高いブロックを翻弄(ほんろう)するテクニックを磨いた。五輪で雪辱を果たすためだった。
今回、北京の出場権を得れば、その先の9カ月間は五輪で戦うための準備に集中できる。「今回はチャンスといわれるけど、簡単に勝てる相手じゃない。はき違えないようにしないと」。自らを戒めるように28歳は言った。(只木信昭)

