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スポーツ
【甘口辛口】まるで“町の相撲大会” 技術なし、感動なしの把瑠都に負けた力士にも責任がある
2012.1.23 10:08
[甘口辛口]
大相撲初場所は把瑠都の初優勝で幕を閉じた。11日目までは結構盛り上がっていたが、12日目の把瑠都(対稀勢の里)、日馬富士(対白鵬)の立ち合い変化2番を境に土俵は一気に“大寒”に入ってしまった。揚げ句に13日目の把瑠都の優勝決定。残り2日で満員御礼が出ても中身のある“土俵の充実”とはほど遠かった。
優勝した把瑠都はもろ手突きに威力はあっても、相変わらず肩越しに上手を取って振り回すなど荒削りの取り口ばかり。本来、大関に求められる技術的なものはほとんど見られない。「力自慢がまわしを取って振り回す、町の相撲大会みたいで体力だけで勝っている」と指摘する親方もいる。
胸に響くような相撲を取って人を感動させるのが優勝力士だが、それもない。特に稀勢の里戦の変化は最悪で、日頃の稽古不足の象徴のような感じだった。把瑠都ひとりの責任ではなく、稽古の大切さや技術面を教え切れなかった師匠や周りの親方たちにも責任があり、体力勝負の力士にやすやすと優勝をさらわれたほかの力士や指導者も同様だ。
今場所は来年定年となる放駒理事長(元大関魁傑)の下での最後の場所だった。一昨年夏、野球賭博問題の激震後に発足した“戦後処理内閣”だったが、理事長の孤軍奮闘で立ち直りの兆しは見えてきた。しかし、いま親方衆は場所後の理事選挙で頭がいっぱいで、土俵には目が向いていないようだ。
公益財団法人化も大事だが、肝心なのは土俵だ。横綱、大関戦での変化など“勝負不成立”として取り直させるぐらいでないと、せっかく相撲に興味を持ちかけた人も離れてしまう。次の政権は、ふんどしを締め直して土俵の充実に取り組んでほしい。(サンケイスポーツ 今村忠)
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