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【記者ブログ】寂しいヤンキースの静けさ… 清水満 (1/2ページ)
60億円…。松坂のボストン・レッドソックスの交渉権獲得にいまだに全米は沸いているし、何と言っても面白かったのが、つい先日終了したベトナム・ハノイで開催されていたAPEC会議で、米国のヒル国務次官補の会見が超ユニークだった。日本人の記者の姿を見つけると、政治の話?はそっちのけでこう切り出していた、という。
「誰かマツザカのこと、知っているかい? 本当に凄いのか? いまから楽しみなんだけど、彼の実力は大丈夫なのだろうね?」
こんな感じで何度か、「マツザカ…」の単語を口にしていた。ヒル次官補は、ボストン出身で生粋のレッドソックスの大ファン。だから、だから、日本のジャーナリストを見つけると少しでも多くの“松坂情報”を手にしたかったようだ。それにしてもAPECの国際会議で、和らげるために松坂が話題になるなんて、いままでは考えられなかったことだ。
もっとも、シビア論理も展開されている。ポスティング制度の見直しだ。60億円も払って交渉権を得るだけ……その是非論である。ちなみにFA(フリーエージェント)なら、たとえば松井は4年合計5200万ドルで、ほぼ松坂の入札額と同額になるが、球団はその金額だけで松井を確保できる。だが、松坂はこれからが契約交渉ってことで、“在り方”が論議されても当然と言えば、当然か。
それにしても大本命と言われたヤンキースが、敗れた後も、一切静かで音無ってのが無気味というか、寂しいというか……。21日の産経新聞の23面メジャーリーグコラムに詳しく書かれているが、本来なら、ワンマン・オーナーのスタインブレナー氏が陣頭指揮を執り、今回のように失敗したときなど、「何やってるんだ、GMはクビだ…」の一言もあってしかりだが、コメントは一切ない。76歳の御年、「ボスは元気だ」と球が声明を出しているが…。実は、松坂獲りプロローグ・フィーバーが吹き荒れている10月末、スタインブレナーは極秘に入院していた。