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亡父にささげる 安馬が大関昇進目安の3場所計33勝到達
このニュースのトピックス:大相撲
大関取りにかける意気込みがほとばしった。安馬は雅山との突っ張り合いにもひるむことなく前に出て、1歩も下がることなく押し出した。大関昇進の目安の一つとされる「三役で3場所合計33勝」に到達した。
表情は普段と変わらない。33勝に到達したことについては「いつもと一緒ですね。まだ2日間ありますから」。大関取りの話題を繰り返されても、「1日1番、いい相撲を取るだけです」とかわし続けた。
1度だけ相撲をやめようと思ったことがある。初土俵を踏んだ平成13年初場所から約1年半後、来日後では初めてとなるモンゴルへの帰国を許された。久しぶりに母国の土を踏んで里心がつき、家族に「日本に戻りたくない」と打ち明けた。
そんな安馬に父、ダワーニャムさんが優しく、そして厳しく語りかけた。「1度目標を決めたら、あきらめてはいけない。そんな男は何をやったって出世しない」。安馬は「目が覚めた。家族の期待に応えようと誓った」と振り返る。
ダワーニャムさんは一昨年末に交通事故で急逝した。しかし、父の言葉を胸に刻み込んでいた安馬は、葬儀を欠席して翌年初場所に出場している。「大関があこがれだった」。大関取りに近づき、胸中を去来するのは父への感謝の思い。残り2日間、白星を積み重ねて、“ジャパニーズドリーム”を実現させる。(奥山次郎)
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