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【人】拓殖大学レスリング部の監督に就任した須藤元気さん
「部員のアニキ的な存在になれればいい」。急逝した前監督の後を引き継いで今月1日、古巣の拓殖大学レスリング部監督に就任した。
派手なパフォーマンスと実力で、総合格闘技界の花形選手の1人として知られるが、在学中に全日本ジュニア選手権を制するなど、同部で格闘家としての基礎を学んだ。
「拓殖大学は僕の人生の出発点であり、青春を謳歌(おうか)した場所」。監督の打診も二つ返事で引き受けた。
70年近い歴史を持つ老舗レスリング部の看板を背負うだけに、「プレッシャーは正直ある」。30歳の若さでの就任だが、「選手と年齢も近いので、新しいルールなど、一緒に勉強しながら成長していきたい」と謙虚に話す。
一方、プロ生活で培った経験は大きな強みだ。「選手1人1人にプロ意識を持たせ、レスラーとしてだけでなく、1人の人間としても育てていきたい」。そんな須藤さんのモットーは「思いが現実を作る」。
「どんな結果であれ『これは自分にとっていいことなんだ』と前向きに考えていくことで、人生は変わるということを教えたい」。目指すは「伝統を守りつつ、革新的なチーム」だ。
平成18年12月の現役引退後、映画監督やCD発売、講演、書道作品の発表など、活動の幅は広がり続けている。13日には、初の自伝的小説「キャッチャー・イン・ザ・オクタゴン」が発売された。今後はますます多忙になりそうだが、「これからも書く時間はきちんと作っていく。実は、次の小説も書き始めています」。さらには「監督就任を機に、拓殖大学でもう一度勉強したい」とか。
“異色監督”から、しばらく目が離せなくなりそうだ。(滝口亜希)
昭和53年、東京都生まれ。拓殖短期大学を卒業後、渡米。サンタモニカ大学でアートを学びながら格闘技の技術を磨き、帰国後に「逆輸入ファイター」としてプロデビューを果たす。UFCやK−1で活躍後、平成18年に引退。現在は、執筆業や俳優業などさまざまな活動を行っている。

