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総合優勝も朝青龍 まさに朝青龍場所
【ウランバートル=奥山次郎】大相撲初のモンゴル巡業2日目が28日、ウランバートルで行われ、トーナメントを制した横綱朝青龍が、初日優勝の横綱白鵬との総合優勝決定戦も制して幕を閉じた。客席は2日目も初日同様、ほぼ満員に膨れあがり、成功裏に幕を閉じた。
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海外興行の閉会式で恒例となっている番付最上位者によるあいさつで、朝青龍が土俵に上がる。「大相撲を愛するモンゴル国民、ありがとうございました」。思わず涙を拭った瞬間、朝青龍による朝青龍のための巡業がフィナーレを迎えた。
影の勧進元でもあった。会場は親族が所有するサーカス場で、巡業を開催するために数億円を投じて客席やトイレ、シャワー室、支度部屋を改装。巡業の事務局長も実兄であるセルジブデさんに任せ、意向を最大限に反映させた。
開会式でモンゴル国歌が流れた際に力士でただ1人左胸に添えた右手は、君が代に変わると降ろした。幅広くビジネスを展開し、引退後は政界進出の噂も絶えないモンゴルの英雄は、巡業をこれでもかとばかりに自身のアピールに利用した。
同じモンゴル出身の横綱白鵬を乗せた便が、天候不良で遅れたことも幸いした。ライバルは大統領表敬訪問やチンギスハーン像への拝礼といった歓迎イベントに参加できず、主役の座を独り占め。国民の喝采を一身に浴びることにもなった。
土俵でも白鵬を下して総合優勝に輝き、「2人とも立派な横綱で愛されているから、どちらが勝ってもいい。でも、勝ててよかったよ」と満面の笑み。客席に投げキスを繰り返す姿には、想像を超える成果を上げた満足感が漂っていた。
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