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それでも姉は胸を張った 「妹との道こそ私の誇り」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ワールドスポーツ
またしても、手にしたメダルは銀色だった。48キロ級決勝。序盤から攻勢に出るハイン(カナダ)に後手に回り、最後まで攻めに転じることができず。いいところなく第2ピリオドを取られ敗北が決まった。が、表彰台では吹っ切れたような笑顔。「馨と歩んできた4年間が最高だったから。この道を歩んできたことが、私の誇りです」。最大のライバルである妹とのレスリング人生に胸を張った。
「北京でこそ、姉妹で金」
この4年間、何度、同じ言葉を口にしただろう。忘れがたい、アテネの苦い記憶を払拭するはずだった。
63キロ級代表の馨と誓い合った、姉妹での金メダル。
だが、決勝でイリーナ・メルレニ(ウクライナ)によもやの敗退。その1時間後に馨が「千春の分まで」と金メダルを獲得し、日本五輪史上初の姉妹メダルとなったが、表彰台に立つ千春に、笑顔はなかった。世界最強の名をほしいままにする日本女子レスリングでは、金以外のメダルは敗北を意味する。
「なぜ負けた」
敗北感と、苦悩にさいなまれた。
馨とは、親友のような姉妹でもあり、良きライバルでもある。
兄の後を追って、5歳で八戸レスリングクラブ(青森)に入った。その後、千春もすぐに入門。姉妹で競い合ってレベルを上げてきた。ただ、性格は好対照。不器用な「努力型」の千春に対し、馨は奔放で、細かいことを考えない天才肌。同じ技に取り組ませても、姉の千春の方が習得に何倍も時間を要する。
「馨のような才能はない」
幼少のころは、レスリングをやめようと思ったことさえ、何度もあった。
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