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琴欧洲、連敗せず 「前に出ていてよかった」
このニュースのトピックス:大相撲
北勝力の両手突きにも琴欧洲はひるまない。まわしに手が届かないと判断すると、下からあてがいながら前に出て、危なげなく押し出した。惨敗を喫した初日と見違えるような万全の相撲に「前に出ていてよかった」と顔もほころぶ。
初日に苦手の安美錦との対戦が決まった10日以降、師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)に「食べなきゃ駄目だ」といわれても、けいこ後はちゃんこ場に姿を見せず自室へ直行。食事がのどを通らないほどの重圧に苦しめられていた。
だが、この日はけいこを終えるとちゃんこ場へ。師匠とテーブルを囲みながら、師匠お手製のひつまぶしとクリームシチューに舌鼓を打った。「『めしを食わないから勝てないんだ』といってやったら食べにきたよ」と師匠もにんまりだ。
ただ、琴欧洲の弱点をさらけ出したともいえる。横綱昇進に向けて最大の障壁となっているのは、安定感の欠如である。もろさと力強さが日替わりで顔を出しているようでは、全場所で優勝争いに絡むことが求められる横綱は務まらない。
3日目には身長169センチの幕内最小兵・豊ノ島の挑戦を受ける。安美錦と並ぶ難敵ともいえ、現在3連敗中で通算成績でも3勝4敗と負け越している。身長差33センチのくせ者に転がされると、綱の望みは完全に絶たれる。(奥山次郎)