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【114の金物語(99)】2004年アテネ大会 柔道・女子48キロ級 谷亮子
「田村で金、谷でも金」をテーマに臨んだ今大会。前年にプロ野球選手の谷佳知(当時オリックス、現巨人)と結婚し、田村亮子から谷亮子となった28歳の「ミセスYAWARA」が、けがを乗り越えて五輪連覇を達成した。
1カ月前の大阪での強化合宿で、左足首の腱(けん)を損傷した。苦境を救ったのが、父の勝美さんだった。1日4〜5時間にわたって筋肉をほぐし、患部に馬肉をあてて内出血を引かせた。「父との治療は1日1日が真剣勝負だった」と振り返ったほどだ。
開会式翌日の競技初日に登場すると、相手の技、組み手を見切り、素早く、時には強引に攻める柔道を続けた。初戦の2回戦を合わせ技で3分23秒、3回戦を大外刈りで2分17秒、準決勝を合わせ技で4分19秒と、すべて一本勝ち。手の内を知り尽くしたジョシネ(フランス)との決勝は、開始早々に背負い投げで有効を取るなど攻め続け、優勢勝ちした。
野球の日本代表としてアテネ入りしていた夫は、試合会場で応援してくれた。谷でも金−を実現させた良妻は、「主人の涙を初めて見た」とうれしそうに話した。

