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しごきと愛のムチ、見極め困難で改革進まず 時津風部屋事件から1年 (1/2ページ)

2008.6.26 16:32
このニュースのトピックス「時津風」事件
 時太山(斉藤俊さん)の遺骨や遺影を飾った仏壇の前で、心境を語る父正人さん=26日午前、新潟市内の自宅 時太山(斉藤俊さん)の遺骨や遺影を飾った仏壇の前で、心境を語る父正人さん=26日午前、新潟市内の自宅

 大相撲の時津風部屋に在籍していた序ノ口力士の斉藤俊さん=当時(17)、しこ名・時太山=がけいこ後に急死した傷害致死事件の発生から26日で1年が経過した。東京都内の時津風部屋では早朝、関係者が斉藤さんの冥福を祈り、時津風親方(元幕内時津海)は「絶対に起きてはいけないことなので、しっかり指導する」と述べた。一方、原因究明と暴力的な体質の改善に着手した日本相撲協会だが、いじめとしつけ、しごきと愛のムチの見極めが難しいこともあって対応は混乱。時津風事件の余波はいまだに収まっていない。

 (奥山次郎)

 表面的に際立った影響は出ていないようにみえる。愛知県警の立件方針が報じられた昨年9月以降の新弟子(昨年九州から今年夏)は86人で、前年同時期(一昨年九州から昨年夏)の94人から9%減にとどまる一方、同期間における本場所の大入りは22日から27%増の28日に伸びた。

 しかし、相撲界を根本から揺るがすような変化も起きている。5月に間垣、陸奥両部屋で師匠や関取による若手力士への体罰が発覚した。若手力士とその家族はしつけと認識したが、協会は間垣親方(元横綱2代目若乃花)ら関係者を処分。暴力は論外だが、多くの親方が「どこまでの指導なら許されるのか」と頭を抱えており、国技を担う力士育成に欠かせない厳しさすら消えかねない事態となっている。

 監督官庁である文部科学省の指導を受けた協会は昨年9月、外部有識者も招いた再発防止検討委員会(検討委)を設置。全53部屋で師匠らから話を聞いた上で、他業界の指導者を講演者に招いて親方教育を行うなどの対策を打ち出した。ただ、検討委員長も務める伊勢ノ海理事(元関脇藤ノ川)が「これからがスタート」と話しているように、効果を見極めるには時間が必要だろう。

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 時太山(斉藤俊さん)の遺骨や遺影を飾った仏壇の前で、心境を語る父正人さん=26日午前、新潟市内の自宅

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