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【114の金物語(96)】2000年シドニー大会 柔道・男子81キロ級 滝本誠

2008.6.25 18:08
シドニー五輪 柔道男子81キロ級決勝で優勢勝ちし、金メダルが決まってガッツポーズの滝本誠(平成12年9月19日)シドニー五輪 柔道男子81キロ級決勝で優勢勝ちし、金メダルが決まってガッツポーズの滝本誠(平成12年9月19日)

 滝本誠は表彰台の中央で、胸に右手をあてて君が代を聞いた。サッカーの三浦知良のまねである。世界的に最も層が厚いとされるクラスで、大会前は「金確率30%」とされていたにもかかわらず、毎日このシーンをイメージしていたという。

 準決勝、五輪連覇を狙うフランス選手のひじが目を直撃した。直後、相手の上体をかわしながら体落とし。決勝でも韓国選手を相手に袖つり込み腰やつばめ返しなど、高度な技を繰り出した。

 柔道よりサッカーが好き。ロンドン系ファッションが好きで髪の毛を緑色に染めたこともある。規格外の柔道家は、意識も行動もどこか違っていた。柔道の私塾・講道学舎の先輩である古賀稔彦、吉田秀彦が1992年バルセロナ大会で金メダルを取ると、「おれは悔しい。古賀さんたちが勝って、くやしい。次はおれが五輪で勝つ」と作文に書いたという。

 早くから技のキレに定評はあったが、受けが苦手なことと、酒の飲み過ぎで肝炎になるなど破天荒な性格が災いしてきた。25歳、天才肌の大器が“晩成”した。

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シドニー五輪 柔道男子81キロ級決勝で優勢勝ちし、金メダルが決まってガッツポーズの滝本誠(平成12年9月19日)
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