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【114の金物語(94)】2000年シドニー大会 柔道・女子48キロ級 田村亮子
「YAWARA」の愛称で親しまれ、女子柔道の象徴として活躍してきた田村亮子が、三度目の正直で金メダルを手にした。
過去2大会は銀メダル。「最高で金、最低でも金」の決意で臨んだが、初戦の2回戦から厳しい戦いとなった。趙順心(中国)に攻め手を欠き、残り1秒で有効を奪った。準決勝では、4年前の決勝で不覚を取ったケー・スンヒと同じ北朝鮮のチャ・ヒョニャンに苦戦。判定で辛くも3大会連続の決勝進出を決めた。
決勝は一転して快勝。欧州選手権2位のブロレトワ(ロシア)を開始36秒、内またで投げて一本勝ち。前年末から左手小指や右手薬指を負傷し、五輪の1カ月前には左ふくらはぎを打撲するなど調整段階で不安もあっただけに、優勝の瞬間は畳の上で何度も跳ね、両手を突き上げた。
「この瞬間を味わうために、たくさんの時間を費やしてきた。なんだか初恋の人とやっと巡り合えた感じです」
大会後には菊池寛賞を受賞。スポーツ界で4人目(柔道では初)の栄誉で、金メダルに花を添えた。






