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【114の金物語(89)】1992年バルセロナ大会 柔道・男子78キロ級 吉田秀彦

2008.6.18 13:46
このニュースのトピックスワールドスポーツ
吉田秀彦(共同)吉田秀彦(共同)

 日本柔道の男子代表で最年少22歳の吉田秀彦が、95キロ超級の小川直也らが敗れる“お家芸”の窮地に歯止めを掛けた。

 1回戦を18秒で突破すると、2回戦以降もキレのある技で勝ち進んだ。準決勝では前年の世界選手権2位のラーツ(ベルギー)から、残り23秒に鮮やかな内またで一本。決勝では、警戒して変則に組んでくるモリス(米国)に開始3分35秒、得意の内またで胸のすく一本勝ちを決めた。全試合一本勝ちは史上5人目(日本選手では4人目)の快挙だった。

 5月に左足首を負傷し調整が遅れていた。このため、コーチ陣はバルセロナ入りした翌日の7月20日に、東京・世田谷学園高で2年先輩だった古賀稔彦と練習させた。気力の充実を図る作戦だったが、吉田との乱取り中に古賀が左ひざを故障するアクシデント。責任感の強い吉田は金メダルをノルマとし、古賀出陣への弾みにと考えた。

 「早く古賀先輩に、勝ちましたと報告したい」と苦しかった胸の内を吐露した。苦境の中で実力が爆発した。

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吉田秀彦(共同)
吉田秀彦氏
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