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絶妙の肩すかしで4連勝 豊ノ島
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俵に足のかかった豊ノ島が、頭をつけて普天王とにらみ合う。「絶対に避けたかった」と警戒していた左四つに組まれたものの、右に回り込んで最後は肩すかし。「内容は向こうの相撲」と反省しながら、初日からの4連勝に「奇跡的ですね」とおどけて喜んだ。
因縁の夏場所に戻ってきた。昨年は新小結で臨んだが、場所直前のけいこで朝青龍の荒っぽい技を食らい、右ひざなどに全治2週間のケガを負う。晴れの場になるはずが、4勝11敗と大きく負け越すはめとなった。
これがけちのつけ始めで、その後は前頭上位に踏みとどまりながらも三役には届かずじまい。在籍する時津風部屋の新弟子急死事件によって相撲に集中できなくなったことも、伸び悩みにつながった。
あれから1年。がちがちに固められていた患部からは、サポーターもテーピングも消えた。前日から「乗っていくためにも明日は勝ちたい」と意気込んでいた普天王との全勝対決を制し、「大事な一番だったが、明日もしっかりしないとね」と鼻息は荒くなる一方だ。
番付通りなら今場所で横綱戦は組まれず、「常に横綱と当たる位置にいないと駄目」と自らに言い聞かせる。しかし、このまま白星を積み重ねれば、横綱戦の可能性も出てくる。ケガを克服した169センチの幕内最小兵力士が、リベンジの舞台を目指して走り続ける。
(奥山次郎)