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柔道代表五輪選考にあいまいさ
このニュースのトピックス:北京五輪
吉村和郎・全柔連強化委員長が事前に示した、「五輪で戦う相手は日本人ではなく外国人」という物差しでは、世界選手権無差別級とドイツ国際を制した棟田が最短距離にいるとみられた。
しかし石井慧が100キロ超級代表に収まり、結果的に「日本一=代表」という図式が保たれた。
棟田は6日の選抜体重別で、井上に指導1つの差で敗れて評価を落としていた。さらにこの日は、選抜体重別をケガで欠場した石井にも、同じような小差での敗北。これが「大きなマイナスだった」(吉村委員長)。
決勝の顔合わせが決まり、コーチ陣は石井が鈴木に内容を伴って勝てば代表、小差での勝利なら棟田が代表という基準を設けていた。技ありと有効を奪っての勝利は基準を十分に満たしており、選出は満場一致だった。
ただ、世界の大舞台での経験と実績で、石井が棟田に水をあけられているのは事実。斉藤監督は「石井は(昨年に)100キロ超級に階級を上げてから、全部勝ってきた」とするが、石井が全勝した嘉納杯東京国際など3つの国際大会は、棟田が制した2大会に格付けで劣る。「金メダルに最も近い」選択として、石井の決定はうなずけるが、ここまでの各種選考会の位置づけにあいまいさが残った。(森田景史)