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【スポーツコラム】一代年寄と大横綱 (1/2ページ)
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横綱の功績をたたえる一代年寄。現役のしこ名を一代に限って年寄名として名乗れる特権である。昭和44年、30回目の優勝を果たした大鵬に日本相撲協会が贈ったのが最初だった。以来、24回優勝の北の湖、31回の千代の富士、22回の貴乃花が栄誉に浴した。
千代の富士は平成元年秋場所で29回目の優勝。国民栄誉賞を授与され、一代年寄も決まった。しかし、「“千代の富士”が一代だけで消えてしまうのは寂しい」として辞退。名誉より実を選択した。捉え方は様々だが、横綱の大きな目標であることに違いない。
春場所で朝青龍が22回目の優勝を手にした。貴乃花に並ぶ。優勝の実績だけをみれば、一代年寄が見えてきたとみていい。もっとも、話題が浮上してくるのは、横綱の引退が近づいてからだ。現状では時期尚早。モンゴル人である朝青龍が一代年寄を得るには日本に帰化しなければならないものの、今のところ本人にその意思はない。ただ、一代年寄の資格を得た4横綱と同様に大横綱かどうかという論議は起こってくるだろう。
横綱は強いだけではいけない。力士の手本になることも大事だ。けいこに精進する姿勢が問われる。巡業をさぼったことで批判を浴びたのは当然のこと。ところが、反省もその場限り。本場所中でも朝げいこは日課であるにもかかわらず、姿をみせない。
朝げいこは若手への指導をする時間でもある。けいこぶりを取材する報道陣との重要な会話の場ともなる。高砂部屋は違う。横綱がけいこ場に降りてこない。報道陣も集まらない。