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まれに見る完敗に絶叫 朝青龍
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目の前で白鵬が勝手に転んだ。“棚ボタ”で得た星2つの差に「楽、という気持ちがあったけどね…」と朝青龍。たがの緩みを象徴する腰高の立ち合いを、琴奨菊の鋭い出足に襲われる。右上手を引き絞られ、下からのがぶり寄りにおとなしく土俵を割った。この日2度目の座布団の嵐である。
まれに見る完敗に、横綱は風呂場で絶叫。「全然、相手の…。全然」と言葉が続かない。やや間を置いて「悔しいな。全勝したかったな」と声は落ち着いたものの、みけんのしわは深い。
白鵬は「押されない自信があった」と、こちらも慢心があだに。千代大海の十八番の引き落としをくらい、たたらを踏んで土俵外に飛び出した。「(引き技は)分かっているけど、うまいもんだな」と、冗談まじりに話した。
それでも、北の湖理事長(元横綱北の湖)は「考えられない」。2横綱がそろって敗れるのは平成15年九州場所の2日目以来。その場所、武蔵丸が引退したことを思えば、全盛期の2横綱に土がつくのは珍事というしかない。
逃げる朝青龍に追う白鵬の構図は変わらないが、北の湖理事長は「白鵬は半分あきらめていただろう。その分、朝青龍のダメージが重い」。命拾いをした白鵬と決め損なった朝青龍。ようやく“荒れる春場所”らしくなってきた。(森田景史)























