ニュース: スポーツ RSS feed
白鵬の周囲に問題あり
このニュースのトピックス:朝青龍
軍配が返り、ひらりと舞った安美錦。そのわきを、白鵬の巨体が滑り落ちていく。両手には土がべっとり。その間、1秒もない。「全くの不意打ち」と放駒審判部長(元大関魁傑)。一瞬の奇策に横綱があざむかれたとしか、いいようがない。
当の横綱は土俵上で渋面、支度部屋でも渋面に終始した。約3分の仕切りで相手の秘中を読めず、「だから、ダメだったんだろうね」。古来、横綱への注文相撲は非礼とされるが、それを許した甘さを自戒する。
問題はこの後。報道陣への受け答えをひととおり終えたが、肝心の着物がない。付け人の不手際で着物が支度部屋に届かず、約5分間も裸で待つ羽目に。顔色も変えずに羽織に身を包んだのは、白鵬の器量としても、部屋の若い衆がそれに甘え過ぎている。
これが朝青龍なら…。全神経がそそけ立つ横綱の前では、わずかな粗相もただで済まないはずだ。白鵬が籍を置く宮城野部屋の“空気”も悪い。場所中にもかわらず、後援者が夜更けまで部屋宿舎での宴席から動こうとしないという。どこか緩んだ空気は、着物の一件を見ればよく分かる。ひいては平幕の注文相撲をも許している。
それでも白鵬は殊勝な弁。「相撲を取りに来たのに、何しに来たんだろうね。(観客に)申し訳ない」。結局、恥をかくのは横綱である。(森田景史)