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冷静さとスタミナで後半勝負 内藤、進化する33歳

2008.3.8 21:43
このニュースのトピックスボクシング
WBC世界フライ級タイトルマッチ第11ラウンドで、激しく打ち合う内藤大助(左)とポンサクレック=両国国技館(佐藤雄彦撮影)WBC世界フライ級タイトルマッチ第11ラウンドで、激しく打ち合う内藤大助(左)とポンサクレック=両国国技館(佐藤雄彦撮影)

 1勝2敗で迎えた4度目のポンサクレック戦は、ジャッジの判定も三者三様に分かれる大接戦。「欲を言えば(2勝2敗の)五分にしたかった」という内藤だが、「防衛できたことを素直に喜びたい」と2度目の防衛に笑みを浮かべた。

 「後半勝負」の作戦が的中した。前半は「取られてもいいからエサをまこう」と接近戦を挑み、中盤以降は得意の変則的なフェイントを織り交ぜて距離をとった。9回にはクリンチを振りほどこうとしたポンサクレックにすくい投げで投げ飛ばされた。亀田大毅戦に続いてのラフ行為に見舞われたが、「くっついたら相手の土俵」と冷静さを保ち、主導権を渡さずに12回を戦い抜いた。

 作戦を支えたのがスタミナ。亀田戦で国民的な人気を獲得し、テレビ番組などに引っ張りだことなったが、その裏で努力は怠っていなかった。白井・具志堅ジムの野木丈司トレーナーに指導を仰ぎ、階段上りなどに励んで体力をつけた。試合前には3週間をかけて、蓄積した疲労を抜き、万全の体調を作り上げた。

 「テレビ出過ぎといわれても、やることはやっていたから気にしなかった」と内藤。野木トレーナーは「後半勝負をできたのは今後につながる」と、33歳にして成長を続ける王者に目を細めた。

 今後は亀田大毅の兄、興毅(協栄)との対決も期待される。内藤は「オレがのったら火がつくから」と慎重に言葉を選ぶが、「亀田君と日本人との試合も見てみたいなあ」とポツリ。“国民の期待”に再び応える心づもりでいるようだ。(奥村信哉)

          ◇

 内藤と引き分けて世界王座奪還に失敗した挑戦者のポンサクレックは「自分が2、3点は勝っていた。判定には満足していないが、ジャッジには従う。機会があれば再戦したい」と話した。

 昨年まで17連続防衛を誇ったタイの英雄は4、5年後の引退を考えているそうで「内藤にはたくさん練習して防衛を続けてもらいたい。あまりテレビに出過ぎないように」と助言を送った。

このニュースの写真

WBC世界フライ級タイトルマッチ第11ラウンドで、激しく打ち合う内藤大助(左)とポンサクレック=両国国技館(佐藤雄彦撮影)
WBC世界フライ級タイトルマッチ第2Rで、ポンサクレック(右)にフックを打つ内藤大助 =両国国技館 (撮影・佐藤雄彦)
9回、ポンサクレック(右)のボディーを攻める内藤大助=両国国技館
WBC世界フライ級タイトルマッチ第8Rで、クリンチからポンサクレック(右)に投げ飛ばされる内藤大助=両国国技館(佐藤雄彦撮影)
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