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【いざ北京】伊調千春、馨 両極…夢は一つ (1/2ページ)
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繊細な姉と奔放な妹。努力型の姉と才走る妹−。女子レスリングの伊調姉妹は、両極を分かつ存在として周囲に印象されてきた。「姉の千春は砂利道を三輪車で。妹の馨は舗装道路を車で」と2人をよく知る関係者。生き方も歩幅も、すべてが180度違うと…。
そんな2人が北京で夢を重ね合わせる。4年前、アテネで置き去りにした「姉妹で金」の夢。
「私のせいで夢が台無しに」(千春)「金を取った気がしない」(馨)
「アテネ後」は、姉妹にとって等しく長い歳月だった。
48キロ級の千春は銀、63キロ級の馨が金。世間の見る目に、明暗という色分けが加わった。千春はいう。「アスリートは孤独な存在」「もっと勇気を持てば金を取れたのに」。妙に哲学的で自己に厳格。適度に力を抜けない堅苦しさが、ややもすれば悲壮感を誘う。
対照的に、馨にはアクセルの“遊び”にも似た、ゆとりがある。6連覇した昨年9月の世界選手権では「外国人選手の圧力をまるで感じなかった」。冷や汗をかいた瞬間には目をつぶり、物事の明るい面だけを切り取る才。自己の器は常に自信で満たされている。

