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【いざ北京】限界を超える挑戦 柔道・野村 (1/2ページ)

2008.1.7 17:22
このニュースのトピックスいざ北京
柔道・全日本選抜体重別選手権第1日。男子60キロ級決勝で福岡政章(右)を下し、3年ぶり6度目の優勝を果たした野村忠宏=福岡国際センター=平成19年4月7日 柔道・全日本選抜体重別選手権第1日。男子60キロ級決勝で福岡政章(右)を下し、3年ぶり6度目の優勝を果たした野村忠宏=福岡国際センター=平成19年4月7日 

 100年を超える五輪の歴史のなかで、五輪4連覇を記録したのは陸上・走り幅跳びのカール・ルイス(米国)らわずか3人。そこに列しようとする柔道男子60キロ級、野村忠宏(ミキハウス)の試みは“限界を超えるための挑戦”と置き換えてもいい。

 その野村が苦悩している。「怖くなるときがある。瞬間的に体勢や運が悪ければ、どうなるか…」

 視線が落ちる。縦横に手厚いテーピングを施す右ひざ。昨年5月に靱帯(じんたい)を断裂、リハビリで上積みした筋肉が、ひざ下をつなぐ。「30年やってきて新規のけが」。からりと笑ってみせるが、不測の角度でたわむと背筋が凍る。

 ひざの伸縮一つで大小自在に弧を描いた背負い投げ。体の一部というべき至芸も今は自らに刃を向ける。「それ以外の攻めは8、9割方戻ったかな。背負いじゃなくても技はある」。捨てるのも勇気と、体の声を受け入れた。33歳。もう若くはない。

 だが、野村には強運が残る。一昨年のアジア大会を制した江種辰明(警視庁)が五輪選考から漏れ、残るは経験の乏しい若手。「その時々で勢いのある若手は出てきたが、全部受け止めてきた自信がある」。思えばシドニー、アテネで重ねた「金」は、青い芽を摘む作業の先にあった。「最高の自分を作れば、誰が来てもいい」。野村の手に掛かれば、歴史は繰り返す…か。

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全日本合宿で精力的に練習する柔道男子60キロ級の野村忠宏=平成19年12月25日、静岡県伊東市
2004アテネ五輪の柔道男子60キロ級決勝、野村忠宏−ヘルギアニ。野村忠宏が優勝した=ギリシャ・アテネのアノリオシアホール 
柔道・全日本選抜体重別選手権第1日。男子60キロ級決勝で福岡政章(右)を下し、3年ぶり6度目の優勝を果たした野村忠宏=福岡国際センター=平成19年4月7日 
2004アテネ五輪の柔道男子65キロ級決勝。ヘルギアニを抑え込む野村忠宏=アノリオシア・ホール(共同)

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