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【断 二宮清純】まずは内藤に謝罪を
このニュースのトピックス:脅迫
本当に反省しているのか。10月11日に行われたWBC世界フライ級世界戦でセコンドから「タマ(急所)打ってもかまへんから」と悪質な反則を指示し、セコンドライセンス無期限停止処分に追い込まれた亀田大毅の父・史郎氏。JBCに対しては〈自分と大毅はこの反則行為に関して深く反省しております〉と一応、恭順の意を示したが、衣の下から鎧(よろい)が垣間見えた。〈ボクサーとして成長期にある18歳の大毅にとって、1年間はあまりにも長いと思います〉。
親として自分の子供を思う気持ちは分からないでもない。だが、まずは反則行為を繰り返したのみならず、「ゴキブリ退治や」と暴言を吐いた相手・内藤大助に謝罪すべきだろう。内藤にだって家族はあるのだ。おそらく腸(はらわた)が煮えくり返っていたにもかかわらず「こういうことがいじめに発展する可能性もある」とやさしく諭した内藤の“大人の対応”には感心した。
プロの興行ゆえ、多少の演出やパフォーマンスはあってもいい。大毅の兄・興毅がファン・ランダエタ(ベネズエラ)と戦った時、彼のニックネームに引っかけてキューピー人形をプレゼントした。このくらいはいい。ところが、翌日の計量でオムツを逆にプレゼントされると親子は逆上し、脅迫まがいの威嚇(いかく)に出た。自らは好き勝手に相手を誹謗(ひぼう)したりコケにしたりするが、同じことをやられると、途端に逆上し、当たり散らす。まるで子供である。
亀田親子に品格を求めるほど私は愚かではない。しかし最低限のマナーとルールは守ってもらえないか。言いたいのはそれだけだ。(スポーツジャーナリスト)