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亀田にブーイングの嵐、これがボクシングなのか
このニュースのトピックス:ボクシング
ブーイングが吹き荒れる。果たしてこれがボクシングなのか。12回。なすすべのない亀田大は、王者の両足を抱えてレスリングのような投げ技をうった。この回だけで、3点の減点。
相手の宮田博行会長は「ボクシングを汚された」と憤り、協栄ジムの金平桂一郎会長も、「これはボクシングですか」という記者団の問いに「12回はそうとられても仕方ない」と力なく話した。
注目を浴びた一戦だった。だが、ミスマッチの感は否めない。
過去の対戦相手のほとんどが、実績の確かでない外国人。日本人との初対決で、実力を示すはずだった。ところが、頭を下げて強引に突進するも、手数が出ない。クリンチの際には内藤の大腿付近をたたくなど、見えない部分でのラフな行為もあった。
拳を交えた内藤は「パンチはなかった。左フックも警戒したんだけど…、あんまり上手じゃなかったね」と酷評。リングサイドで見守った前世界王者の名城信男も、「どんな負け方よりも最低な負け方」とあきれ返った。
一部メディアにあおられ、年上の王者を「ゴキブリ」呼ばわりするなど放言ばかりが目だった。そして、世界タイトル戦という舞台での愚行。
「負けたら切腹」と意気込んだはずが、声をからしたファンには見向きもしない。試合後は、追いすがる報道陣へ向けるかのように、口に含んだ飲み物をはき捨て、無言で会場を去った。
(国府田英之)