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負けたら切腹!亀田「おれのパンチは宇宙一」
国内史上最年少の世界王座奪取を狙う「亀田3兄弟」の二男・大毅(18)が、決意を示す“切腹宣言”で出陣する。10日、都内で行われた調印式・会見で王者・内藤大助(33)と初対面し、「負けたら切腹する」と自信をみせた。最年少奪取の「栄光」か、それとも切腹か。18歳、「浪速乃弁慶」が命をかけて、世界初挑戦の舞台に立つ。
退路を断つ。怖いもの知らずの18歳が、激しい言葉で心意気を表した。
会見ではジャージー姿の王者・内藤に対し、大毅は頭を金髪に染め、300万円もするという金色の上着と派手ないでたち。穏やかに進んだ会見の空気が、マイクを握った大毅の一言で、凍りついた。
「オレは必死でベルトを獲りにいく。オレが負けたら、切腹するで。内藤は負けたら、どないすんねん」
古き武士道を示す「切腹」を、王者にも迫った。
大毅はこれまでも、この言葉を口にしてきた。世界挑戦を模索していた際、同じ協栄ジムに所属するWBA世界フライ級王者・坂田健史(28)との同門対決が浮上したときにも、「坂田に負けたら、オレは切腹するで」と言い切っている。ボクシング界の関係者らが集まる世界タイトルマッチの行事の席上で、「ハラキリ」の意思を示したのは、過去にも例がない。
この過激な発言を突き付けられた王者・内藤は、15歳年上らしく軽く受け流した。「本当に切腹するのかな。ボクが勝ったときは、ぜひやってもらいたい。『お前はどうや』といわれたけど、ボクは負けたら、死ぬなんてことはできない。ありえないよ。(大毅は)よっぽど自信があるのかな。もし、切腹できなかったら、大変なことになるよ」。
こうした2人の舌戦に、元WBA世界Lフライ級王者で亀田家の長男・興毅(20)=協栄=も弟に加担した。会見の席上、内藤に痛烈なヤジを浴びせ、「国民の期待に応えたれよ、きっちり答え出せや」と声をあらげ、援護の“口撃”も見舞った。
評論家などの予想では、「亀田不利」の声が多い。その理由の1つは、初めてフライ級で闘うことにある。プロデビューから10戦はいずれもフライ級のリミット(50.8キロ)を超えた契約体重ばかりだった。減量の不安も指摘されたが、8日にはリミットを切り、前夜はスープなどを口にしたほど。仕上がりに狂いはない。
亀田一家では初となる日本人対決。試合当日に18歳9カ月5日の大毅が勝てば、井岡弘樹(グリーンツダ)が持つ世界王座獲得の日本人最年少記録(18歳9カ月10日)を更新する。小3でボクシングを始めてから、世界王者だけが目標だった。カメラマンによる、内藤とのツーショット撮影を拒否して、足早に会場から姿を消した大毅は、「早くリングに上がりたい。歴史が変わるよ。その瞬間を見てほしい」。度胸ひとつで勝負する。
(伊藤隆)
【大毅に聞く】
−−世界初挑戦への意気込みは
「早くリングに上がりたいわ。歴史が変わるよ。その瞬間を見に来てほしいわ。運もついてるって思うわ。内藤がポンサクレックに勝ってくれてオレに運が回ってきた」
−−内藤の印象は
「負けたら切腹するで。お前、負けたら切腹するんか? 思いが違うねん。そのベルト、死ぬ気で奪いにいくわ」
−−内藤とは因縁がある
「何が因縁や。オレは日本人がベルトを持ってるから、やるだけや」
−−金色のレザージャケットの意味は
「金は輝いとるからや。好きな色や。ボクシングを知らない人が見たら、こっちがチャンピオンと思うやろ。スター性が違う。内藤くんが着ても似合わんで」
−−どんな試合になる
「オレはKOするよ。見とってくれれば、わかるわ。おれのパンチは宇宙一や」


