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【アスリート追跡】「物語の途中」 男子ゴルフ・苦戦する石川遼 (1/2ページ)
男子ゴルフでプロ1年目の16歳、石川遼が苦戦を続けている。6日に終了した国内メジャー第2戦、日本ツアー選手権(茨城・宍戸ヒルズCC)では5度目の予選落ち。国内有数の難コースに打ち負かされ、トッププロとの力量差を改めて突き付けられた。石川本人は「成長過程」と前向きに取り組む姿勢を失ってはいないが、活躍を期待する周囲にはもどかしさも透けてみえる。
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狭く起伏の強いフェアウエー。場所によっては150ミリ以上に成長した深いラフ。難コースでの日本ツアー選手権で、石川の4日間の平均ストロークは73.831だった。パーは71だから、ダブルボギーペースだったことが分かる。
この大会、石川はドライバーショットの出来を最優先課題に掲げた。第1日は全体2位の約330ヤードを飛ばしたが、第2日は約290ヤード。トップの位置からの切り返しで「体が回転せず、速いヘッドスピードが出せなかった」と、課題を残した。
「そろそろドライバー以外のクラブも練習しようと思うけど、ドライバーで悪いスイングが出てきたので、またドライバーもやり直しですね」と次戦までの取り組みを話した。アプローチショットの正確性、パッティングの距離感の合わせ方、コースマネジメントなど、総合的な向上を目指す域には依然達していない。
日本オープンなどツアー5勝の実績を持つ評論家の羽川豊さん(51)は、「力はある」と認めつつも「まだアマチュアの延長線上に考えがあるかもしれない。プロに入れば、駆け引きや成績、戦い方などが問われ、結果が求められる。今の立場を理解していない」と厳しく指摘する。
プロデビュー戦となった開幕戦・東建ホームメイトカップで一時優勝争いした(結果は5位)ことで、実力を過信され周囲の期待が集まりすぎたと見る羽川さん。「プロは試合を重ねながら仕上げていくので、(開幕戦は)何が起きるか分からなかった」。昨年優勝したKSBカップも気象条件による中断で1日36ホールをこなす異常事態に加え、休みながらのラウンドと条件に恵まれた。それだけに「力の差、ショットの差は明らか。できない部分で壁を感じているはず」とみる。


