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【スポーツ群像】甲子園で早慶戦なるか=慶応編=“陸の王者”は和で勝つ (1/2ページ)
このニュースのトピックス:スポーツ群像・深層
3月21日から甲子園で開かれる第81回選抜高校野球大会に慶応(神奈川)と早実(東京)がそろって出場する。両校の甲子園へのそろい踏みは1956年の夏の全国選手権以来で、選抜では初めて。「甲子園で早慶戦を」と周囲の期待も高まる中、大会を前にした両校の表情などを取材。2日間に分けて、慶応編、早実編を掲載する。まずは2年連続8度目の出場となった慶応から。(西川貴清)
■エースの風格
「たくましくなったなあ」。2月上旬、慶応の右腕・白村明弘(2年)に久しぶりに会ったときの印象だ。11月に行われた明治神宮大会では、白村はモデルと見まがうようなきゃしゃな少年だった。それでも最高球速は140キロ台後半。決勝では六回途中から救援のマウンドに立ち、細身の身体からは想像できない速球を駆使してチームを初優勝に導いた。
試合後、本人が課題として挙げていたのは「春までに身体を作る」ことだった。その言葉通りエースは一冬超えてひと回り大きくなっていた。なんと年末年始にかけては1日5回の食事を日課としていたという。
朝食にご飯、昼食にパン、夕食にご飯を食べ、さらに夜食としてめん類とご飯をたいらげた。無理やり食べ物を胃に詰め込み、「吐きそうになったことも1度や2度ではない」と振り返る。
その努力が秋に比べて5キロ増量となる186センチ、77キロの体格を作った。体重増によって「持久力もついたし、(ボールへの)力の伝わり方もよくなった」と白村はうなずく。
神宮大会では疲労からくる腰痛に悩まされ、明大貴、滝本健太朗の1年生コンビにほとんどのマウンドを譲ったが、そんな悔しい思いはもうたくさんだろう。「春(選抜)は1人で全部投げます」。すっかりエースとしての風格が備わった。
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