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【王家の教え】(上)王貞治さんの信念「私は疑うことなく日本人」 (1/3ページ)
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50年のプロ野球人生に区切りをつけたソフトバンクホークス・王貞治最高顧問(68)が25日、日本プロスポーツ大賞の特別賞を受賞した。ひときわ印象深い勲章である。
「周りのおかげでここまでこれた。これからは裏方として支えたい」
きずな
本来なら25日には5月に就任した馬英九総統の表敬訪問を終えて台湾から戻る予定だった。かけがえのない実兄・鉄城氏の訃報(ふほう)に、すべてをキャンセルしたのは当然であるが、そこに王貞治という人間形成になくてはならない“王家の絆(きずな)”が見える。
「兄貴にはかないませんが、王家の家訓をしっかりと守りながら生きていこうと思います」。23日の鉄城さんの葬儀で王さんが発した言葉である。王家の家訓とは『誠実』。大辞林によると「私利私欲をまじえず、真心を持って人や物事に対すること。また、そのさま」とある。王貞治さんという人物に30年余り接して改めて『王=誠実』を感じざるを得ない。
「10歳違うし、僕が野球選手になるまではおやじ的な存在だったね」。兄が最初に始めた野球に、弟もほどなく熱中した。早実高に進んだこと、巨人入りを支援してくれたのも兄。5人きょうだいの長兄は、末っ子が本塁打を打って大喜びするたび「相手を思いやれ」と諭した。「ま、おやじの“考え”だっただろうけど」。だからどんなに劇的シーンでも感情を抑えた。後に鉄城さんは「言い過ぎた」と話したそうだが、王さんは「兄は間違ってない。どんな時も周囲への感謝が必要だと思うね」。
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