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手負いのエース白村直訴の力投 神宮大会初優勝の慶応高
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晴れ渡った秋空に「若き血」の大合唱。92年ぶりの全国制覇だ。慶応ナインによる歓喜の輪の中で、エース白村もまた、晴れやかな笑顔を向けた。
序盤から点の奪い合い。1点リードの六回二死一、二塁。白村は1年生の滝本からマウンドを譲り受けた。ピンチの場面での救援だったが、「アドレナリンが出た」と気合十分の投球で天理の4番・西川を空振り三振に仕留めた。七回に1点を取られたが、140キロ台後半の速球で追加点は許さない。八回一死一、二塁の攻撃では自らが放った左前打が相手の失策を誘い勝ち越しに貢献。投打にフル回転した。
来春の選抜出場の懸かった関東大会の1回戦で腰を痛めた。上田監督は「リリースポイント、バランスがよくない」と判断。白村の登板を回避し今大会は明(みょう)、滝本の1年生コンビを先発に起用した。決勝でエースは「自分も投げたい」と登板を直訴。指揮官は「3回だけ」との条件付きでゴーサインを出した。結果を出した白村は「今日は腰が壊れてもいいと思って投げた」と汗をぬぐった。
慶応が8強入りした今夏の甲子園ではベンチには入ったものの出番なし。だからこそ「春にかける思いは人一倍」だ。悔しさを知った背番号「1」は「体作りとコントロール」を来春までの課題に掲げる。選抜では「まず初戦を勝つ」と静かに闘志を燃やしている。(西川貴清)
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