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岐路に立つアジアシリーズ 来季以降の開催は微妙

2008.11.16 19:39
このニュースのトピックス日本シリーズ

 4回目を終えたアジアシリーズは、来年以降の存続が微妙になっている。今大会の総観客数は過去最低を記録=別表。採算面から廃止の可能性を完全には否定できない状況だ。

 決勝戦こそ、今大会初めて1万人を超える1万8370人の観客を集めたが、1次リーグの観衆は全試合で1万人未満にとどまった。これほどの低調さは過去初めてだ。「(人気チームの)巨人が出ていれば、巨人の試合は3万人くらい入って、状況もまた違ったのでしょうが…」。大会の関係者はため息を漏らす。

 日本シリーズが第7戦までもつれ、中3日での開幕。入場券を売る準備期間がほとんどなく、巨人より人気で劣る西武が出場したことも集客面で響いた。

 当初は今年の開催も危ぶまれていた。昨年までの冠スポンサーの撤退が理由だ。過去3年の冠スポンサー料は3億円(推定)。これに入場料収入を加えて4チーム総額1億円の賞金や、韓、台、中チームの招待費用をまかなったのだが、今年は日本プロ野球組織(NPB)がすべてを負担せざるを得なくなった。

 最終的にNPBの実行委員会が「赤字を覚悟してでも続ける」と決断したものの、今大会で実際に赤字が確定した場合、今後に暗い影を落とすのは間違いない。

 大会の最終目標は、スローガンの「アジアの頂点、世界へ」が示す通り、米大リーグ球団との「世界一チーム決定戦」にあるが、実現のめどは立っていない。それが日本のファンの関心の薄さにつながっている。

 「この大会はアジアの野球界にとって大きな意義がある。いつになるかわからないが、世界一決定戦を実現するための重要なステップでもある。何としても続けたい」。加藤良三コミッショナーは存続に強い意欲を示した。

 韓台中球団の大目標にもなっており、だれもが大会の意義を認めるのだが、NPBの財政が苦しいのも事実。第5回大会が開かれるか、どうかは楽観視できない。(佐藤正弘)

■アジアシリーズ観客動員

年度 優勝球団 総観客数

2005 ロッテ  12万0877人

2006 日本ハム 7万3698人

2007 中 日  7万6801人

2008 西 武  5万5073人

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