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うなる直球、ダルビッシュ再スタート
このニュースのトピックス:パ・リーグ
日本ハム・ダルビッシュの「エースの威風」は失われていなかった。六回、連打で同点とされると二死二塁から神戸の打球が体を直撃。それでも一塁に送球すると、悠然とマウンドを降りた。
前回登板の7日の西武戦では直球を執拗(しつよう)にカットされ微妙に制球を狂わされた。今季初黒星は、4年目で初のサヨナラ負け。「全部勝てる投手なんていない」。強がる口ぶりに悔しさがにじんでいた。
ただでさえ、けが人が続出し不規則な登板間隔を余儀なくされている。疲労回復のため試合後は1軍に帯同せず、2軍の千葉・鎌ヶ谷で“ミニキャンプ”を張ったが、これが転機になった。目をかけてきた中田ら若手を積極的に指導し、自らも吉川の助言で投球フォームを修正。若手とともに汗を流し「リフレッシュして原点に返れました」
この日も一〜三回に続けて四球を許すなど、制球は決して本調子ではない。三回も暴投で二死二塁のピンチを招いたが、オーティズを三球勝負の147キロ直球で見逃し三振に切ってとり、力でねじ伏せた。「向こうの作戦に合わせて、ダルビッシュがなにかを変える必要はない」と吉井投手コーチ。首脳陣の信頼は厚い。
海の向こうでは、米スポーツ専門テレビ局ESPN(電子版)が、ダルビッシュを特集。仮にポスティングシステムで大リーグ挑戦した場合、入札金額はレッドソックス・松坂の約5111万ドル(約53億円)を上回る見通しと報じた。本人はメジャー志向を否定するが「松坂以上」の評価を得た日本のエース。苦しむチームをリーグ3連覇に導くため、再スタートを切った。(坂井朝彦)






