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阪神・新井が劇的サヨナラ弾
このニュースのトピックス:セ・リーグ
「入ってくれ」と雄たけびをあげた。興奮のあまり、我を忘れて飛び上がった。同点で迎えた九回、先頭の新井が松岡のフォークをとらえ、サヨナラ弾。チームメートの歓喜の輪に飛び込み、「けられたり、脱がされたり。覚えてないです」。試合後も放心状態だった。
甲子園はこの日も強い浜風が吹いていた。左打者の右翼への打球が押し戻される中、岡田監督は「この風で本塁打は右打者しかない。打つなら新井しかないと思っとったよ」と声を弾ませた。
本拠地9試合目にして、ようやく飛び出したチーム初本塁打。新井は「甲子園は広いですね」とため息を漏らす。開幕から適時打を何本も放ってきたが、一発は出ない。「調子がいいのか悪いのか分からない。良くないのかもしれない」。胸中は複雑だった。
ただ、今季は後ろに金本が控えるだけに、「とにかく塁に出ること」とつなぐ意識を強調する。この日は一回の先制打を含む自身2年ぶり、移籍後初の4安打。「まずはチームが勝つのが一番ですから」。広島時代とは違う充実感に包まれている。
4月を球団新記録となる貯金12で終えた。新井は満員のファンに向かって、「貯金はいくらあってもいいです」と高らかに叫んだ。思わず声が上ずったが、縦じまのユニホームがすっかりサマになってきた。(丸山和郎)