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【葬送】昭和を彩った名アナウンサー 志村正順(しむら・まさより)さん 享年94歳 (2/2ページ)
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幼少期から本を読みあさり、語彙(ごい)が豊富で表現も即妙。言葉がポンポンと出る様から「ポンちゃん」の愛称で親しまれた。何と申しましょうか−のセリフで人気となった小西得郎氏(元松竹監督)と名コンビを組んだが、小西氏が「早口の質問に合わせていたら、舌がもつれてしまう。だから『何と申しましょうか』と言って間を取っていたんだ」と語った逸話が残る。
「志村さんはスター。中継してもらえる日はうれしくてね。下手な野球はできないといい投球ができた」。関根潤三氏(元ヤクルト監督)は、24年までエースとして活躍した法大時代を懐かしそうに振り返る。神風正一氏と組んだ大相撲の実況では栃若時代を盛り上げた。
34年、プロ野球初の天覧試合(巨人−阪神)の中継で一瞬、声がかすれたのを機に、引き際と考える。アナウンス部長などを歴任し、44年に退局。江戸っ子らしく、華やかな交際はすっぱり断ち切り、江ノ島にほど近い神奈川・藤沢市で、マンションのオーナー兼管理人として静かに余生を過ごした。平成17年の野球殿堂入りが、久々の晴れ姿だった。(佐藤正弘)


