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掟破りの継投で連敗阻止 巨人・クルーン
このニュースのトピックス:セ・リーグ
マウンドに上がった巨人のクルーンは、指で地面に「H・B」と記した。3月29日に亡くなった最愛の祖母のイニシャルだった。1−0で迎えた八回一死二塁のピンチ。“儀式”を終えた守護神は右腕をしならせ、李炳圭、ウッズを連続三振に仕留めた。
ナゴヤドームの歓声をため息に変えた背番号42は、九回も3人でピシャリ。祖母の葬儀で18日に米国に向かう前の最後の登板で、火消し役を果たした。「チームメートには試合前に『野球も大事だが、家族も大事』と理解を求めた。仕事ができて何よりだ」。言葉が弾んだ。
4月にもかかわらず、“掟破り”の継投だった。まだ八回途中。だが、好投のグライシンガーに代えてリリーフ陣を挟まなかった。原監督の開幕前の構想では、「八回を豊田、九回をクルーン」。ところが、豊田は12、13日に連続して失点している。代役も見当たらない。
「方程式に当てはめてできるときと、できないときがある」。高橋由のリーグトップに立つ8号ソロによる1点を守るため、パターンを崩さざるを得なかった。
クルーンの再来日は22日の予定。湿ったままの打線ゆえに、投手陣への負担は増すばかり。対中日3連敗は何とか免れたものの、厳しいチーム事情に変わりはない。
(田中充)