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【SPORTS PLUS】メジャー進出の流れは「世界標準」
人生にはタイミングがある。「あの時に…」と悔いても遅い。大なり小なり、誰の環境にも“決断”ってのがあるはずだ。巨人の上原浩治投手(33)がFA権を取得してさっそく来季メジャーでプレーすることを宣言した。「夢ではない。目標だから…」と。かつて代理人を立て、ポスティング(入札制)での移籍も訴えたが、挫折した。今回、自ら得た権利を放棄する気はない。このタイミングは逃せない。
巨人・清武代表は「日本球界のために引き留めする」と話した。引き留め…はわかるが、“日本球界のため…”には?がつくだろう。メジャーへの選手流出は、球界を衰退させる、との懸念だろうが、そうだろうか。むしろ活性化して若く未知の戦力を生み出す環境を作っているのではないか。これまで埋もれていた選手が数多く出てきた。上原も「日本はレベルが高いし、20、21歳のスターもたくさん出てきている」と。日本球界の場合、球団幹部より選手の方が世界標準化した現状なり思考を持ち、組織の活性化が次代の糧になることを知っている。球界の幹部発言は、どうやら世界標準の中で右往左往する“日本丸幹部”と酷似している気がするが…。
連日、早朝からメジャーで活躍する日本人選手の情報が届く。3年ぶりにメジャー復帰を果たした野茂英雄(39)を含めて何と17選手が在籍している。外国人勢力図でいえば、ドミニカ共和国(88人)、ベネズエラ(52人)、プエルトリコ(29人)に次いで4番目、昨年の5番目からランクアップした。ちなみにマイナーでの外国人選手の比率は、7021人中、3356人…。47・8%にもなる。メジャー“自由化”の現実である。
40数年前、若き長嶋茂雄は米ベロビーチのドジャース・キャンプに参加した。「メジャーでやってみないか?」と誘われた。「やりたかった…」。しかし時代が許さなかった。いまある世界標準、こんな過去があったからこそ、であることも忘れないでほしい。(編集委員 清水満)