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勝てない巨人上原 残るつめの甘さ
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最下位脱出は、ならなかった。勝ち試合のはずが引き分け。4時間の戦いを終えた巨人ベンチには、徒労感が漂った。
五回に坂本の2ランなどで逆転。上原で逃げ切り、とだれもが思い描いた。しかし、その裏の先頭打者の相川にソロ本塁打を被弾。七回にも、先頭の吉村に特大アーチを浴びて追いつかれた。
初登板の中日戦は3点差を守れず、逆転負けした。昨季は抑えに専念し、長い回を投げてない。ブランクの影響か、中盤以降に一発を食う投球が続く。「(スタミナは)投げていけばついてくる。心配はしていないけど…。前回の反省を生かせなかった。もったいない」。勝ちきれない上原は浮かぬ顔だった。
7回3失点は悪くはないが、点の取られ方がよくない。「自分の中で3失点をどう考えるか。(合格と思うなら)そうだろうし、そうでないなら、そうでない」。若手の一発とエースの活躍で勝てば、逆襲ムードは高まっていた。原監督は不満を隠さない。
前日、今オフに米大リーグ挑戦する意向を表明した。実現すれば巨人の主力では松井秀(ヤンキース)以来となる。松井はチームを日本一に導いた後にメジャー入り宣言したが、上原は周囲の厳しい視線と戦いながら投げる道を選んだ。まだ2試合。判断するには早いが、物足りぬ投球が続けば不協和音は増幅する。(佐藤正弘)