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投手2人の絆で9年ぶりVへ 沖縄尚学
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「後ろにおれがいる。思い切って投げろ」。沖縄尚学の先発左腕・上原亘は三回のマウンドへ上がる前、エースの東浜から声をかけられた。「あれで落ち着けた」
緊張と力の入りすぎで縮こまっていた腕が振れるようになった。直球に本来の伸びが戻り、初の三者凡退に抑えた。
4回を投げてソロ本塁打を含む3安打2失点。「40点」と本人の点数は辛いが、比嘉公也監督は「次につながる投球だった」。五回から好救援をみせた東浜も「おかげで全力で投げられた」と、背番号「10」の甲子園初登板をたたえた。
「指にうまくかかったときの直球の威力は東浜より上かも」。比嘉監督が評価する上原亘は、ブルペンの隣で投げる東浜をライバル視してきた。だが練習中に東浜と2人で指揮官に呼ばれ、諭された。「全国を獲るのに投手1人では無理。力を合わせろ」
9年前の大会で沖縄尚学の左腕エースだった比嘉監督も、決勝は控え右腕だった照屋正悟投手にマウンドを譲って全国制覇。説得力があった。
東浜は八回、左ひざに打球の直撃を受けた。最後まで投げ切ったが、試合後には上原亘に「あすはお前に頼るかもしれない」と打ち明けた。「今度は自分が東浜を助ける番。先発でもリリーフでもいく」と上原亘。強いきずなを背に、準決勝に臨む。(三浦馨)
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一方の天理は、これまで好調だった打線がつながらなかった。一回一死二、三塁で4、5番が凡退。乱調の相手投手を攻めきれず、森川監督は「ああいうところで点を取りきれないから、流れが変わって逆転される」と苦笑い。1点を追う八回は無死一塁からのバントが投飛となり併殺に。「バントに尽きる。向こうは決め、こっちが決められない」。指揮官は点差以上に完敗を実感していた。


