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センバツのネット裏で“日米冷戦” 大リーグのスカウトは対象外 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:高校野球
日本高野連は現在開催中の選抜大会から、プロ野球12球団に甲子園大会で2席ずつのスカウト席を設けている。プロアマ関係の健全化、公明正大なスカウト活動を促すのが狙いだが、米大リーグのスカウトは対象外。選手の米国流出に危機感を抱く国内プロ球団の思惑が働いた。(田中充)
バックネット裏の特別自由席。スピードガンを手にしたスカウトが熱視線を送る。高野連の要望で、着席できるのは「倫理行動宣言」の順守を誓約し、日本プロ野球組織(NPB)がIDカードを発行したスカウトだけ。全出場校登場まで設置され、その後も申請した球団は継続している。
以前はスカウトたちも一般のファンと同じように席取りをしていた。「ネット裏に確実に2席あるのはありがたい」と好評だ。高野連の田名部和裕参事は「逸材を見つけるスカウトへの敬意でもある」と話す。
2004年に発覚した明大の一場靖弘投手(現楽天)への利益供与問題を受け、12球団は不正なスカウト活動を戒めるよう、05年に「倫理行動宣言」を定めた。しかし昨年、西武の高校生への裏金供与問題が発覚。それでも田名部参事は「西武の問題で後戻りしないことが大事」と、スカウト席設置に踏み切った。
実は日本高野連と「スカウト会」は03年春以降、甲子園大会期間中に定例の懇談会を開催。プロ志望届の提出やプロ側が昨年末までに1万7665ダースの使用済みボールを贈るなど、協力関係を築いてきた。今回のスカウト席設置は、関係のさらなる前進を願っての措置でもある。