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ノーサインに応えた沖縄尚学・西銘
このニュースのトピックス:高校野球
一回一死一塁。沖縄尚学の西銘生悟が真ん中低めの直球をとらえた打球は左翼席へ飛び込んだ。先制2ランは公式戦初本塁打。「監督の期待に応えられた」。喜びをかみ締めてホームを踏んだ。
初戦の聖光学院戦で打線は4安打1得点と振るわず、エース・東浜が何とか完封でしのいだ。「きょうは打線に奮起をうながしたい」。比嘉公也監督は打撃が明徳義塾戦の鍵ととらえていた。
西銘はスイッチヒッター。左腕・南野との対戦で右打席に入っていた。「あいつは右で打つ方が力がある。ひょっとしたら」。比嘉監督の頭に西銘が快音を残すシーンがよぎった。バントも予想された場面。しかし、監督は主将にノーサインを通した。「まさか打たせてもらえるとは。一球で決めよう」。ファーストストライクを強振して、スタンドに運んだ。
9年前の大会で比嘉監督がエースの沖縄尚学が全国制覇したとき、西銘は8歳。「少年野球の試合に出ていてその瞬間は見ていないが、沖縄のチームの初優勝には大きな夢と希望をもらった」と記憶は鮮明だ。
2005年の大会以来のベスト8進出。14年間選手の面倒を見てきた大城英健野球部長の定年の日と重なった。「このまま勝ち続け、僕らの最高の姿を大城先生に見せたい」。夢を与えてくれた人たちに西銘は恩返しを誓った。(三浦馨)



